Ange Noir
設定資料集および用語集

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Ange Noir
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当作品のタイトル。
仏語で『黒い天使』の意。
そのまま主人公の事を指し、
実際なんの捻りもありません


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天使
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当作品には、主人公をはじめとする多くの“天使”が登場します。
ここで言う“天使”は死後の人間の魂の管理をする者達を総称しています。
元は生きた人間。若くして死んだ者の中で
「素質有り」と判断されるとスカウトされます。
彼らは一種の位相空間(同じだけど同じじゃない場所)に住まい、
与えられた仕事をこなしています。
出勤もすれば休日もある。
ただし、基本的に移相世界にはエンターテイメント性が乏しいため、
休日はぶっちゃけ暇。

仕事は大きく分けて

T・保存、保護
U・移送、援助
V・救済
W・討伐

多くの天使はT・Uの仕事を更に細かく分担して担っています。
例えば、柊を含む転魂課職員は現世での『救済』を担っています。


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転魂課
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柊をはじめ、仁、秋人など全8名で構成される特別課の一つ。
転魂課の職務は『救済』。
と言っても、現世での雑務は全て転魂課で処理される。
つまりは何でも屋ならぬ、“何でも課”。
天使の現世への干渉は原則禁止で、
転魂課以外では『イレングミ』と呼ばれる異種朱討伐隊にのみ
部分的に認められています。


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異種朱
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簡単に言えば“怨霊”“悪霊”の類の総称。
死した魂の内、現世に留まり続けるのが“幽霊”“亡霊”
年月がたつと“精霊”となり、更に“朱霊”
最終的には“八百万の神々”へと昇華していきます。
人間霊は基本的に妖精以上の高位霊にはならない。
“異種朱”とは、つまりは“害をもたらす精霊以上の異常霊”のことで
人間霊も突発的に変質する事もある。
これらの討伐は『イレングミ』に一任されており、転魂課では基本的に管轄外。


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生命
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現世に存在できる全ての物体は須らく
“器”“魂”“精神”“倫理”を有しています。

『器』……現世に具現的に存在する物体。単純に生命構成成分の入れ物
『魂』……言わずと知れた生命の根本。これ無しでは生きていけない。
『精神』……簡単に言えば「記憶」や「自我」など、個別存在の証拠。
『倫理』……存在のルール。アイデンティティの基礎。

上記の4つを全て持つ者を『生命』と総称し、
それぞれの各種生命体はそれぞれの成分の含有率が異なる。
例えば、人間の『魂』の分量は比較的少なく、
代わりに、『精神』の分量が非常に多い。
また、動物は『魂』が多く、『精神』が少ない。
植物はほとんど『魂』で『精神』はほとんど無い。
『倫理』とは、『存在がそこに存在するためのルール』であり、
『それと言う存在が何なのか』と言う理由付けです。
分かりやすく言うと、『人が人であり、動物でも、植物でもない』と言う事です。
余計分かりにくいですね。

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神慮
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読みは「シンリョ」。『神の御意思』の事です。
簡単に言えば『運命』。
ただし、これは過程を無視した『結果』の集合体であり、
厳密な意味では『運命』とは少しニュアンスが違います。
どちらかと言うと、カルヴァンの『予定説』に近いといえます。

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神託
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オラクルとも。
簡単に言えば『お告げ』のことです。
マホメットもイエスもこの神の声たる神託を受けて
預言者を自覚したといいます。
本作中に登場する『神託』とは、一部の天使が時折感じる
得体の知れない「義務感」を総称しており。
いわゆるお告げのようにはっきりとした言葉や、具体的な意味を伴うわけでもなく、
それを感じている天使自身でも、理解できる者ではありません。

現在では、それは「神の声」と見なされ、
即ち『神慮の絶対性』へと解釈されるケースが多いようです。

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※これらの言葉はあくまで造語的に使用される物であり、
実際の用語・名称とは一切関係ありません。念のため。



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